30代デイリーblog

日常の出来事や感じたことを中心とした雑多ブログです

お父さんは宇宙人

今週のお題「お父さん」。

私は、父親のことを今日まで宇宙人だと思っていた。

 

無口で厳格だけど、本当は温かい心を持つ父親、

明るくてちょっとだらしないところもあるけど、

ここぞという時に威厳がありかっこいい父親、

…あるいは、お酒好きで家族に迷惑をかける父親・・・・等等、

 

世間一般的によくイメージされる父親の像は書き出せば書き出せないほどある。

 

でも、私の父親は、どのイメージにも当てはまらなくて、

そして、父親のような人を他に知らなくて、

何ならあまり意思疎通もできないので、私の中の父親は

「宇宙人みたいな人」という存在になっていた。

 

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まず、会話ができない。

まともに話を聞いてくれないことが多い。

だから何を考えているかわからない。

 

そのくせ、急に脈絡やフラグもなく、

奇天烈な変なメッセージをメールで送ってくる。

例えば、「強そうな言葉選手権、かつ丼!」等。

 

まじで、しょうもないし面白くもないし、たいして強そうでもないし、

メールを受け取ったこちらとしては対処に困ってしまうような内容だ。

 

今は一人暮らしだけど、子供のころは一緒に住んでいて

父親の一日は「昼寝」か「ギャンブル」だけだった。

 

あまりに趣味がないので、

私はもっと父親らしくしろ、こどもを外に連れていけと

かなり怒った時もあったが、

昼に昼寝、夜にギャンブルというルーティーンは何十年も

崩れることがなかった。

 

 

とまぁ、会話が少ないし、

ふってくる会話もよくわからないメッセージなので、

私の中でお父さんは宇宙人になってしまったのである・・・・。

 

 

ただ、

今こうして父親ってどういう人なんだろうなと振り返ると、

 

昼寝しているのは、

体力回復のためだろうから、

平日もともと身体が強くないのに

一生けん命働いてくたくたなんだろうなと思うと、

 

家族に対する責任感や、自分の役割から逃げられずに、

ストレスを抱えて孤独な人という印象が生まれてくる。

 

ギャンブルだけが、きっと唯一、父親の外向きな、

ストレス発散の手法の一つなのだろう。

 

また、よく冗談を言っているのは、自分にかまってほしいという思いや

もともとひょうきんな性格をしているからなのだろう。

 

 

今、こうして、よくよく父親の行動の背景を振り返ってみると、

独りの男性としての父親の個性が見えてくるような感覚をつかみはじめてきた

気がしている。

 

 

私は、父親には、威厳だったり、強い責任感だったり、

家族をしょって立つ存在でいてほしかった。

 

そして、何かあったときは優しく助けてくれる存在でいてほしかった。

 

だから、その期待と実際の父親の行動のGAPに傷ついた気持ちだけ

強く抱えてしまい、

 

父親を勝手に理解不能な人、

宇宙人みたいな人だと思ってしまい、

距離をとってしまっていたのだろう。

 

でも、そうして距離をとられてしまった父親は、

ますます意思疎通ができない相手となってしまう・・・・。

 

男性の数うちの、結婚した人の分だけ、父親の個性があるのであるから、

 

私は、無意識に自分にもっていた

父親のイメージ像をどこかに一旦、置いておいて、

 

独りの人間として、父親を捉え直し、

 

いろいろ新しい側面を見つけていったほうが

良好な新しい関係を築けるようになるのかもしれない。

 

本当は、

他人に対して、勝手に自分の理想とするイメージをもって

期待しすぎてしまう自分に何か心の問題というか、

特徴があるのかもしれない。

 

そして、

もしかしたら、

それは父親だけじゃなくて他の普段関わっている人に対しても

無意識的にその傾向が出てしまっている可能性もあるかもしれない。。。

 

なんだか急におそろしくなってしまったが、

 

とりあえず、

私は父親をもう宇宙人みたいな人ととらえて終わらせることはないように

しようと思った。

 

独りの人間に感謝を伝えて喜んでくれるのであれば、

それは嬉しいことだから、

ちょっと恥ずかしいけれど、明日は私からメッセージだったり、

花を贈ってみようかなと思う。